少し前の話になりますが、映画「ちはやふる」が公開されたことをきっかけに、百人一首に興味を持った方もいらっしゃるかと思います。かるた遊び・かるた競技としての百人一首は、歌(和歌)を読んでいる間に下の句だけが書かれた札を取るものですが、上の句をここまで読んだら歌が特定できる、という「決まり字」というものが存在します。これがわかっていると、札を取る力が格段に向上します。
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ここでは、最初の一文字が決まり字である7首を取り上げてみます。それぞれの歌の頭文字をつなげて、「むすめふさほせ」なんて言ったりします。最初の一文字が発せられた時点で取る札が確定するので、初心者の方は、まずこれを覚えてステップアップしてみましょう。
むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに
きりたちのぼる あきのゆふぐれ
すみのえの きしによるなみ よるさへや
ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに
くもがくれにし よはのつきかな
ふくからに あきのくさきの しをるれば
むべやまかぜを あらしといふらむ
さびしさに やどをたちいでて ながむれば
いづこもおなじ あきのゆふぐれ
ほととぎす なきつるかたを ながむれば
ただありあけの つきぞのこれる
せをはやみ いはにせかるる たきがはの
われてもすゑに あはむとぞおもふ
「あきのゆふぐれ」(秋の夕暮)が二つ出てきましたね。この2首はセットで覚えてみましょう。
さて、「むすめふさほせ」で上の句は思い出しやすいのですが、下の句が出てこなかったりします。肝心の取り札に書いてあるのは下の句ですからね。これではいけません。そこで、下の句の一文字目をつなげてみたら覚えやすくなるのではないか、と考えたのですが、
きゆくむいたわ
なんでしょうかね、これは。なんだかイマイチです。
一首ずつちゃんと覚えるのがよい、ということでしょう。きっと。
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